白シャツを恋い慕う

つれづれなるままに…おたく

個人的に中毒性の高いプレイリストを作った話

世の中に歌が上手い人の曲を集めたCDはある。当たり前だが需要がある。すみれの花もさよなら皆様も多くの人が上手いと思っている人が歌うべきだ。まったく異論はない。

だから、歌でフフっとなってしまう人のアルバムはあまりない。勿論トップさんであれば何らかの形でCDになっていたりするけれど、別に私はその人のファンというわけじゃないから全曲はいらない。ということで今まで聞いてフフっとなるかつ中毒性の高い曲を10個選んでプレイリストにしてみたいと思う。

需要はないと思うが、私が楽しい。何があっても放っておいてほしい。

 

別に歌が下手ということが選定の基準ではなく、味わい深く中毒症状となることが選定基準だということを申し上げておきたい。スターオーラで誤魔化されてきたけれど、今何言ってたんだ?となる歌を発掘していく。

一応標題に挙げたものは、現在TCAサイトから入手可能な曲のみに絞ってある。それ以外はスカステやDVDなどでは入手可能な場合がある。

以下下級生順にお送りしたい。

 

エントリーナンバー1 愛月ひかる「堕天使の子守歌」(異人たちのルネサンス

最近の私の圧倒的アイドル愛月ひかるからは「堕天使の子守歌」(異人たちのルネサンス)を挙げさせていただいた。そして子守歌というタイトルにもかかわらず最近の私の目覚ましである。

色濃い役であればあるほど元の粘度のある声と相まって愛ちゃんリスニングをする必要が出てくる。「な」が「ぬぁー」となる鼻にかかった愛ちゃんの歌声の面白さは音声も勿論だが、めちゃくちゃ芯があって堂々と歌うところだ。結局何だったんだ?と場面が終わってから思う。立ち姿がいい。

「血の黒太子」(天は赤い河のほとり)もかなり攻めている。「ニコライとプガチョフ」(黒い瞳)も真風との異種格闘技が楽しいので、配信が待ち遠しい。

 

エントリーナンバー2 七海ひろき他「S.T.A.R.S.」(THE ENTERTAINER!)

冒頭の四人から始まり、星組らしい豪華で愉快な面々による歌い継ぎが素晴らしい。スカステで初めて見た時から挙げると決めていた。私が最強だと思っていたコングラ東京代役版の中詰めを超えていく予想のつかなさ。最後に出てくる礼真琴が空気を読めずに普通にうまいので、今までの手に汗握る展開は何だったのかというところでもある。

一応楽曲クレジットでは一番上に来ていたので七海さんの名前を挙げた。

最近見たものでは「ビア祭り プロローグ」(霧深きエルベのほとりに)も礼→七海の絶妙すぎる歌い継ぎでめちゃくちゃ印象に残っている。声量が可愛らしい。

 

エントリーナンバー3 紅ゆずる 「ハイザハイ」 (霧深きエルベのほとりに)

先ほどの続きになるが、何の情報もなくエルベを観に行ってプロローグの後に酒場のシーンで紅さんが歌われていた。日本語なのか?もしやドイツ語では?いや何語?と頭を悩まされ、ノリと勢いのすごさにとめちゃくちゃ心を鷲掴みにされた。

人選としてはとりあえずマストで一曲探そうと思っていた人だったので、こちらにした。

紅さん絡みだとエトワールドタカラヅカの夢咲→紅→真風の歌い継ぎはめちゃくちゃすぎて楽しいのでこちらもおすすめ。LIVEDAMで「がんばれ!」と言いながら友人たちと鑑賞する。今更である。

 

エントリーナンバー4 早霧せいな 「居残り稼業」(幕末太陽伝)

こちらも近年の宝塚を語る上では外せない人物。かの有名なロミジュリのマーキューシオのソロ「マブの女王」を唱えだしたときに伝説は始まっていたのだけれど、どうやら版権で入手できないようなのであげるのをやめた。この曲にしたのは合間のふふっとかはっとかいうちぎちゃんの声が入るのがなんとも好きだからだ。ちぎちゃんの素ではなく、役の素の声だから流石だ。それにしてもパワーがすごい。絶対に誤魔化さずに真正面から立ち向かう感じがいい。リズミカルで一度聴いたらはまってしまう曲。

 

エントリーナンバー5 華形ひかる 「ル・ポアゾン愛の媚薬」の全て

私のちょっと前のアイドル。ショーの冒頭の出オチ感がすごい。そしてみつるさんとしてはかなりのソロがあるので最高だ。ここでは昔の歌を挙げたが、クオリティの維持がまた様々な意味で素晴らしい。最近昨年の星組「Killer Rouge」をスカステで拝見したところ、変わらぬ勢いであった。お芝居でのかすれ気味なかっこいい声が謎の音階になってもかっこいい人である。

 

エントリーナンバー6 壮一帆・愛音羽麗 「Metallic Night」(Exciter!!2010)

飛蘭寿政権の花はお二人がそろって歌われることが多く、こちらのチューニングが間に合わないとはて?となることがしばしばあった。それでもスターさんたるもの魅せる名作ショーが多かったのがこの時代の特徴である。絶対に「メタ〇リック」と聞こえるこの曲、かの名作エキサイターの中詰めなので姿はめちゃくちゃかっこいい。音声だけで聞いて初めて面白さを体感していただけると思う。

 

エントリーナンバー7 壮一帆 「僕はドンファンなんかじゃない」(麗しのサブリナ

先ほども紹介して一人だけ重複エントリーになるのだが、個人的に元祖何言っているのか分からない選手権の覇者なので別格である。多分音はあっているし声もいい。すごく気持ちよく聞いたけれどなんて言っているのか全く分からないのがえり語である。一番好きな全国ツアーエンターザレビューのコメディアンの場面(本公演は樹里さんである)が1ミリも聞き取れないのでそれにしようと思っていたがなかった。

というわけで映像では著作が切れてしまっているので放送はされないが、音楽だけなら聴けるこちらをお勧めしたい。コーラスがめちゃくちゃ豪華だ。クレジットに入っていないがこの場面、まーさまもだいもんもいる。

いや「CONGRATULATIONS宝塚!!」だって「CONGA!!」だって09花のジャッキーだって「インシャラ―」(愛と死のアラビア)だって「眠れ愛し子よ」(太王四神記)だって「世の中は金」(愛のプレリュード)だってすすめたい。

しかも「二人の絆」(愛のプレリュード)や「You Are My Own」(ファントム)のように泣かせるかっこいい歌もあるので、えり語の魅力は尽きない。

 

 

エントリーナンバー8 大和悠河 「宙FANTASISTA!!」(2)(宙FANTASISTA!!)

この手の物をやるときには外してはならない気がしたので入れた。コンビで音程がおかしくて、二番手の蘭寿さんも全部ふぉうってなっちゃうもんで、すべてのショーが楽しい。謎の中毒性という意味ではこの人からのちぎちゃんからの愛ちゃんの師弟路線で間違いない。中でも特に好きな「ダンシングフォユー」はなかったのでこちらを挙げさせていただいた。唯一無二の疾走感が味わえる。

 

エントリーナンバー9 水夏希 「君はモテモテ」(君を愛してる)

こちらも外してはならないような気がしたので入れた。そしてこれは木村信司の犯行として紹介しておきたかったのも大きい。スサノオがなかったので、君を愛してるから取りました。幕開きの葬式から大概だし、女装した男役(水さんよりでかい)たちの真ん中で開始15分でこんな歌詞をうたっているかと思うと本当にすごい。

君を愛してるの駄曲の連発っぷりは近年ではもう見れないなかなかなクオリティなのでエジプトがすごくて強いのが好きな方はぜひ見てほしい。お気楽に生きられるようになること間違いなし。

後大和・水が同じ空間にいるショーとしては「レビュー伝説~ジジのテーマ」(レビュー伝説)もおすすめしたい。周りの方々も味わい深い。

 

エントリーナンバー10 大空佑飛 「ロック鎌田」(銀ちゃんの恋)

渋い歌は普通に渋くただかっこよく聞けるのだけれど、テンション高い感じになるとふふっとくるのがこの人。「ファンキーサンシャイン」のソーラーパワーを感じろ!!も大概なんだけれど、あえて知る人ぞ知る路線で攻めてみた。お芝居自体はめちゃくちゃいいので普通におすすめ(特に花版、6月にスカステでやるよ)フィナーレで羽根を背負ってのこのロック調、癖になる。

 

(番外編)春野寿美礼のトップ在任後期

多くの人が認める歌が上手い人なのだけれども、特にトップ後半は本当に何を言っているのか分からないので番外編としてエントリーさせていただいた。明智小五郎の「プロポーズ」シリーズは壮真飛春野が順番にプロポーズするなんともおかしな曲(これも木村信司)だし、エンターザレビューは歌詞も分からない。がめちゃくちゃにうまい。

 

 

さて、こんな感じでしめさせてもらいたい。

研10以下の若手に関しては今後勉強していきたいと思う。

これは5月の締め切り設定に全ての物を間に合わせようとする過剰なストレスから生まれた副産物なので(無事本日すべて入稿した)お見苦しい点もあろうが、もし見て下さった方がいるとするならば、楽しんでいただけたら幸いだ。 

そして何かネタが欲しい今日この頃である。