白シャツを恋い慕う

つれづれなるままに…おたく

ジャニーズJrでロミジュリ。

タイトル通り、宝塚版ロミジュリ(今ACTでやってる東宝版ともちょっと違う)をジャニーズJrで考えてみた。

シェイクスピアのではなく今流行りのフランス版を宝塚で上演した際の物で考えました。

ちなみにこの作品はティボルトは叔母と関係していたり、パリスは決闘することもないただのKYで、シェイクスピア名物の長台詞は曲の中に折り込まれているのでシェイクスピアが苦手でも全然楽しめるエンタメ作品です。

こちらを己の自己満足的にジャニーズJrで上演するならば。を作ってみた。

片方しか知らない方の為に一応注釈はつけてあるので、暇つぶしに見ていただけたら。半ステマ的な感じで(笑)

 

 香盤

ロミオ     京本(SixTONES

ティボルト   北斗(SixTONES)/美勇人(Travis JapanLove-tune

マーキューシオ 渡辺(Snow Man)/岸(Prince)

ベンヴォーリオ 萩谷(Love-tune)/安井(Love-tune

パリス     諸星(Love-tune)/川島(Travis Japan

大公      仲田(Travis Japan

ロレンス神父  真田(Love-tune

死       美勇人(Travis JapanLove-tune)/佐久間(Snow Man)

愛       佐久間(Snow Man)/宮近(Travis Japan

 

 

 ロミオ  京本(音月)

「どこにいるの 本当の恋人 僕のためだけに 生まれてきた人」

ロミオ候補は他にもいたけれど圧倒的歌唱力と金髪力で、他を色々試すにはこのクラシックロミオあるのみ!とシングルで決めました。

ど頭でタンポポの綿毛をふーってするところなんか可愛らしくていいと思うし、「世界の王」のセンターで仲間たちと笑いあうのも似合うと思う。

「君たちと僕とは兄弟より親しい 共に遊び笑い 青春駆け抜ける」

久々に聞いたらこの歌詞のJr感すごいなと思って、京本くんと親しいと思われる人をモンタギューチームに数名意図的に配置しました。

まあ続きは「だがふとよぎる 何か知らない影が 後に残る気配は いつかくる死の影」と物騒なんですけれども「僕は怖い」っていう曲なので聞いてみてください。

 

東宝版みた感想としては、2年後長妻はロミオできる雰囲気になると確信している。

 

「このバラが枯れませんように」

楽曲 「僕は怖い」(ソロ)「天使の歌が聞こえる」「エメ」など

 

ティボルト  北斗(龍)/美勇人(凰稀)

「跡継ぎのいないキャピレット家は俺が守って見せますよ、伯母上もいとこのジュリエットも」/「ゆがめられた正義心 逃れるすべなく染められた 俺の心の内 誰が知るだろうか」

とりあえず怪しい雰囲気と危ない香り、そして一匹狼のイメージ。

古典にはない設定でジュリエットの母(叔母)と関係を持ってるので、年上受けが良さそうな二人をチョイス。この役本当に孤独で友達はいないし、軍神マルスがついてるってナイフに言ってるし、一匹狼感が似合うかなと思った。

北斗ティボは怒ったのがすぐに分かりそうな見た目から危ない男、美勇人ティボは怒りを隠しつつ内心での恨みがすごそう。

北斗ティボは「ティーボルト 俺は ティボルト」を歌って自分に酔いながら今を生きてほしいし、美勇人ティボは「初めて 女を知ったのは  15の夏だった」を歌って昔を恨みながら生きてほしい。

VSするマキュも北斗ティボにはがっつり組み合って挑発するタイプ(渡辺)と美勇人ティボには敵対視もしてないのにとにかく目障りな犬タイプ(岸)で組んでみたのでこちらも併せてどうぞ。

あ、本当にあっけなく死にます。

 

年齢が上がったら神宮寺はここでみたい。マキュではなくティボで。

あと他とのバランスがビミョー(なんか強すぎる)だからやめたけど岩本さんもあり。

 

楽曲 「ティボルト」「本当の俺じゃない」「今日こそその日」など

 

マーキューシオ  渡辺(壱城)/岸(早霧)

「恋の火遊びを そろそろ覚えろよ」/「人間の屑だ すぐにゴミ箱に捨ててやる」

マブの女王というソロが似合う渡辺くん。難曲なんだけれど、ひたすら女遊びの歌なので脳内に渡辺くんしか出てこなかった(大変失礼)

対する岸はモンタギューの飼い犬という言葉が非常に似合いそうなうるさいマーキューシオ。女遊びはさておいて騒音のようにティボルトを攻撃するイメージ。

早霧ー彩凪ー小野系譜のマキュになることでしょう(通じる方がいればうれしい)

 

 

楽曲  「マブの女王」、「ヴェローナ」「世界の王」「綺麗は汚い」「決闘」など

 

ベンヴォーリオ   萩谷(礼)/安井(涼)

「俺と君だけが生き残った」

粗忽者って言われているのに割と好青年なおっとりさんが演じているのがこの役。

ロミオとの距離感は遠そうなのと近そうなのと2パターン考えてみました。というかティボマキュとのバランスを図ったらこうなった。

萩谷ベンはみんなと一緒に遊ぶ時は遊ぶ、引くときは引く感じ。ロミオとは常に一定の距離があります。

安井ベンは一歩引いてみんなを見る年長者な感じ。ロミオのことは見ておかなければっていうイメージ。

自担とシンメをここにぶち込んでいいのか正直悩むけど、萩ちゃんは絶対ここ。

 

 

楽曲 「どうやって伝えよう」(ソロ)、「ヴェローナ」「世界の王」「綺麗は汚い」「決闘」「狂気の沙汰(リプライズ)」など

 

パリス 諸星(天寿)/川島(彩那)

「噂によると こちらのお宅 借金がかさんでいるとか」

古典と違ってかっこいい要素はまるでなくて、空気を読まずに入ってきてティボルトをイライラさせる人。ちょっと?大分気持ち悪い印象。頭はチョココロネみたいだし、指輪をごっそりつけています。

なんだろう、もろなら私が選んだWティボルトがうまくイライラしそうだなってい理由で選んでいて、キスマイ宮田とかそんな感じのキャラクター。

のえるは完全にイメージ先行だよね。お金持ちそう。あとヅカ版にありがちな別にこいつさして悪い奴でもなくね?要素がある。

 

※ここまでの妄想キャストの横に書いてあるのはこの人の演技プラン&衣装だったらいいなという宝塚版キャストの名前です。

 

大公 仲田

ヴェローナの民よ 私は狂人の国を治める愚かな大公なのか それとも野蛮人の番人か」

迫力と存在感あるこの役は最近株価を上げている仲田くん。

要所要所で出てきて舞台をぴりっとしめていく。仲田くんは深みのある声がいいなと思います。宝塚版ではどれもロミオより若い人が演じているのでありかなと思って書いてみました。

 

ロレンス神父 真田

「愛ゆえに 人は道をあやまる」

本物のおじさまには勝てないからやめようかと思ったけれど、一幕ロミオが結婚をお願いしに来るシーンで京本ロミオと「愛の為に」を歌ってくれたらいいな。で、喜ぶロミオに「私はジュリエットではない」って言ってくれたら満足。

大公真田もありなんだけど、神父みたいな感情豊かなお芝居の方が好きなんだなあ。

 

死森田/佐久間

愛佐久間/宮近

 

ロミオの内面を死、ジュリエットの内面を愛が踊っているので完全にダンス選抜。

宝塚版死はダンサーじゃなくてジャニーズ的に言うと推され枠が演じてるからそこまでレベル高くないけど(笑)星2回目の表現力ある死と女性らしさ低めな愛のイメージです。

 

 

 

 ここからは番外編小ネタ。

話の冒頭で相手方の娘と恋に落ちてしまう人とティボルトに「今日こそその日」でひっぱたかれる赤の人(海・蓮城とか)・・・ 吉澤

「今日こそその日」でティボルトに一番に近寄る赤の女の人(稀鳥)・・・ 七五三掛

ロミジュリあるある、サムライポニーテールFFに出てましたか?枠(汐月)・・・ 森継

仮面舞踏会終盤の一芸枠(フラメンコ・バトンなど)・・・高橋(ヘッドスピン)

を中心にキャピレットには寺西とか梶山朝日、樹辺りをマストでいれていきたい。戦闘力を上げていきたい。

モンタギューは高橋優斗とか橋本くんとかHIHI辺りの癖のない感じがいいな。W阿部もいれたい。多分すごく細い人が多そう。

 

 

  案外本格的にこの下らない記事が出来上がってしまったので公開してみます。

作ったの1年以上前なんだけどね。

グループ名入れなおしたらみんなグループ入っててびっくりした。

暇があれば、スカピンとか1789とかいろんなミュージカルでやってみたいです。

 

ひっそりとよんでいただきありがとうございました。

 

 

1789つれづれ

4月、5月にわたり計4回東宝の1789を観劇してきました。

もう少し公演期間が長かったら。とか4月でなければもう少し通えた気もしますが、それは仕方ないこととして。

一言でいうならキャストのビジュアルと楽曲がとにかく良い作品でした。

 

9日プレビュー 小池 神田 花總 万座 鈴木

10日プレビュー 加藤 夢咲 凰稀 斎藤 大河原

17日マチネ 小池 神田 花總 万座 大河原

5月

10日ソワレ 加藤 夢咲 花總  万座 鈴木 ☆

 

パンフによると1人シャルロットちゃんに会ってないみたいで、残念。

5月10日のキャストがMYベストキャストでした。オランプについては全然どっちでも構わないのだけれど、ロナンとアントワネットは固定したいかなという感じでした。

 

ざっくり作品・演出についていうとフランス革命を一庶民の視点から描いた作品。ベルばら、スカピン(今年秋上演決定!是非ご覧ください!!)などを繰り返し宝塚で見てくると、忘れがちになる一平民であるロナンが生きたフランス革命のお話でした。

ストーリーはフランス版を見ていないのであれですが、宝塚版同様作りこみが浅い印象。エンターテイメント性重視の良くも悪くもイケコらしい作品でした。

楽曲、メロディラインがとてもきれいなのと、衣装の重厚感はよかったです。

見終わった後にフランスの「神」と呼ばれる血筋のことや宗教的なこと、革命が勝ち得た「自由」の価値観が上手く描かれていない気がして、そこは東宝作品としてどうなのかなと気になったのですが良くも悪くもあいまいな日本人らしいまとめ方をしたなという印象を受けました。バスティーユの恋人たちって表記は宝塚用だと思っていたのに。

まあこういうところが本当にイケコらしい。

一方でビジュアルを最大限に生かしたキャスティングで、テニミュ出身の方が加藤さんはじめ4名、宝塚から3名プリンシパルキャストにいたのはとっても良かった。

ロナンが主人公の作品ではありますが、プレビューの時点から数少ない女性キャラが全員しっかりと描かれ演じられていたので、「おい、こらテニミュ!!」という気持ちになることもしばしばありました(苦笑)ビジュアルがきれい、佇まいが美しいというのは大きな加点なので、特に歌の実力をもっとつけてもらえるとありがたいです…RJも見に行くので頑張って。

イケコ的には同時期にるろ剣(宝塚雪組)も演出していて、そちらにもふんだんに映像があり、映像効果が今やたらお気に入りなのは分かった。イケコの新しいおもちゃ(後ろにそびえている可動式パネル)が大活躍。しかし役者さんがのるとがんがん音が響くのが気にはなったけど、映像とロックテイストな楽曲があっていたのでよし。

幕での演出は少し平面的すぎるような印象を受けましたが、人が吸い込まれていくように幕を閉じる瞬間は息を飲むようなこともあったので、この作品においてはまあありかなと回数を重ねるごとに思いました。

クロバットは悪いとは言わないけれど、普段シャニーズさんで見慣れているのでとにかくレベル込みで中途半端だなと。気持ち的には若手赤坂ACTならほしいけど、帝劇ならなしでも華やかに出来たかなあという感じ。

教会でロナンとオランプが出てきて歌うところに白い象徴のダンサーが出てきた瞬間、完全に隣と劇場間違えているなこいつ。って思いましたし、サイラモナムールの終わりで一斉にキスし始めるのは逆に綺麗に揃い過ぎてて不気味でしかなかったりしましたが、やっぱりビシュアルと衣装センスの良さ。いわゆる形式美部分の演出のイケコはいいなあという感じでした。

ライトな観劇に向いた作品で、客層を意識してか分からないけれど予備知識なしに楽しめる作品だったなと思います。私は物足りなさがあったけど、もっと1789で抉った部分が見たかったら演出家を変えろってことなのかもしれない。

 

以下役ごとに少しずつ

ロナン(小池/加藤)

確かに芝居も大事だ。集客も大事。歌だけ言ったら小池くんのほうが伸びやか。

でもそれは身長を10センチ伸ばしてからの話な!?っていう感じで、ご本人の芝居云々の前に周りとのアンバランスさが際立ってしまってイケコ式の長身組とは全然相容れてなかったなと。これは、イケコが絶対悪いんですわ。

あとノーヒールだったので、インヒールであの激しいダンスをこなせるぐらいのダンサーさんならばまた話も違うのかもしれないです。

連れ去られる宇宙人感がどうしても気になってしまった…

一方加藤ロナンの得体のしれないヒーロー感。武骨で兄貴で不器用なロナン像はこれだー!!(見た目的にも芝居的にも)という感じでした。宝塚版で龍を配した役をこんながっちりした感じの人がやるの?とか思っていたけど、ロナンに欲しいのはきらめきや爽やかさよりも断然素朴さでした。当たり前なんですけど東宝版をわざわざ見に行くのは生々しい男の人のそのものの芝居が観たいからなんです。

ロナンソロにオランプの声のかかる「神のいたずらーに」の辺りまでで、ロナンがオランプに惚れてるのがわかるんですよ加藤ロナンは。惚れて振られて傷つきながら歌っているのでぐっとくるものがありました。オランプのセリフに不器用だけどまっすぐにしか生きられない。あなたもそうでしょ?みたいなニュアンスのがあるんですけれど、加藤ロナンはまったくその通り。生き方が上手くない。

 

オランプ(神田/夢咲)

これは単純に好みですね。

凛々しくオスカル的な要素を持ち合わせる神田オランプか受け入れるロザリー的な要素を持ち合わせる夢咲オランプか。

おそらくフランス版に描かれているであろう芯の強い、きっぱりとした女性が神田さん。

最後の最後まで一歩引きつつ、周りを立てるのが娘役出身の夢咲さん。

歌は神田さんのミリのずれも許さないような歌唱がすごく好きだったけれど、ロナンとの恋愛の駆け引きにおいては夢咲オランプの芝居がよかったです。

アントワネット様との別れの一瞬においてすごく入り込んだ芝居が見れるのは夢咲オランプでした。花總さんとは同じ舞台に立ったことはなくても、凰稀さんとの並びには懐かしさもあるので(確か星組最後は夫婦役をしていたはず)

単純にはっきりとした女性の象徴としてソレーヌがいるから、目に見える凛々しさより奥ゆかしさのある強さを求めたのかもしれないです。

 

アントワネット(花總/凰稀)

宝塚2001年宙組フェルマリ編見たことありますか?

水彩輝のオスアン役替わりのやつ。あれをDVDでみてからというものいついかなるアントワネットを見るときも花總アントワネットが離れない。

ぶっちゃけるとエリザよりアントワネットの花總さんのが好きなんです。

輝かしさからの没落。恋愛部分でも情熱から冷静へ。1789で断頭台の直前とおぼしき衣装とおかっぱのカツラを見た瞬間に涙腺崩壊しました(9日プレビュー)ああ、本物のアントワネットがいる!っていう感じ。

オランプを送り出した後に決意の歌があり、鏡が四方に張り巡らされた空間。鏡にはギロチンが映し出されていて、その中にまっすぐアントワネットが向かっていく。その時の背中。ギロチンの効果音と暗転。ここが1,2を争う好きなシーンでした。

凰稀アントワネットもこれはこれで面白くて中々にはじけとんでいたけれど、まだ女性を演じようとするてる自身が見え隠れしていたのでうーん。プレビューしか見られなかったのは諸事情あって申し訳ないけど、歌唱力はうーん。でもビジュアルはとても良い。花總さんのアントワネットは一つずつ次に積み重なる感じがあるのですけれど、凰稀アントワネットは波乱万丈さが一層際立つ感じでした。

 

ロベスピエール(古川)

今回通わざるを得なくなった原因!

ビジュアルとダンスがとても良い。1789はかなりダンスの比重も多かったので、ソロなどはずっと彼を見ていた。強さのあるルドルフもよかったのだけれど、金髪ロングは反則だろうと思います。衣装の着こなしもよくてすごい数のチャックのある衣装を綺麗に翻していたのが印象的でした。 三部会で人形に扮する演出があって、ラマールに自在に動かされた後ふっと首を自分で戻す仕草が色っぽかったり、ロナンがよじ登ったぞ!っていうところでのデムーランとの謎の起き上がりこぼしっぽい振付が変に色っぽかったり、ペイロールに踏みつけられる姿が本当に色っぽかったり!!色っぽい革命家ってどういうことだよっていう自問自答を重ねながら見ましたが、大変美しかったです。

ペイロールが踏んだ瞬間、あ、帝劇ルドルフは踏まれてないから(宝塚版は踏まれて転がされる)古川くんも踏ませたかったのかイケコ!わかってるー!と思ってしまった。

歌は回数を重ねるごとに合格ラインに達していたと思うので、ルドルフもロミオも楽しみにしています。

10日のソワレは肩が脱臼してしまった瞬間を見てしまい、びっくりしましたが最後まで無事終わって良かった!

 

ここからはさらっとまとめて

デムーラン渡辺大輔くん。なんかもう兄弟の歌やらしょっぱなの歌がどうしても苦手らしくて毎回一幕終わるとおい、お前!呼ばわりだったけど(苦笑)最後に見た時には1か月かけて成長してきたのは若手らしいというかこれがテニミュ芸なのかな?と思ったり思わなかったり。

ダントン上原さん。みんなが歌を外しても揺らがないダントン。革命慣れしすぎて風格のあるダントン。でもダンスはすっげー顔で踊りながら幅をとりまくるダントン。シャルロットとの歌も愛らしくて好きでした。ダントンいいよね。

フェルゼン広瀬さん。ザ・イケメン顔。佇まいも2.5次元よりというか宝塚の男役のようなマントさばきでした。熱量の増し方を見るにやっぱりプレビューでは全然マックス出せてなかったのかというのが回数みた感想です。戦隊物のレッドもブルーも出来そうな出で立ちが今後楽しみ。

アルトワ伯吉野さん。ベテランってこういうことだなあ…っていう感じで安心出来た。でも耽美要素はメイクではもっと控えてもこの方の芝居で十分わかるからなあ。重複くどいなあイケコ。って思っていた。

ペイロール岡さん。ベテランってこういう(以下略)

宝塚版の星条に近い役作りだったんですけれど、どうしても女性の声帯にないおじさんのだみ声歌唱が楽しみで仕方ありませんでした。がーをぐぁああって伸ばすような何とも言えないだみ声を聞きに行っていました。ソロ曲とか込みで実はかなり好きなキャラクターです。

ソレーヌ、ソニン。泣きにいってしまう時は感情が乗り切らなかったりする時もあったんですけど、わりと落ち着いて見れました。東宝で追加になったパン屋のところはとても良くて、パワフルな女性は見ていて気持ちがいいなと。

ラマール坂元さん。歌の安定感すごくいいですし、コミカルなお芝居も上手い。場が乗り切ってないときは上げてくれる。楽しかったです。三部会のシーンで各役の真似をして歌ってくれるんですけど、ロベスピエールになると艶めいた声出すの本当に面白かった。

ただ、私はエリザのルキーニのキッチュのアドリブすら不要と思うぐらい一本にのめりこみたいタイプの人間なんで、そういう時には何回か邪魔だなって思いました。役が!別に役者さんの問題じゃなくて、イケコが作るときにどう構成したかの問題で流れがイマイチだなって思うシーンがあったのは確か。(最後のオランプとのやりとりとかね)

笑い要素は大事かもしれないけど、それが1789のキャラクターの心情を描き切れてないところにもつながってないかな?とふと疑問に思うことがあったので書き残しておきました。大体がイケコのせいです。役者さんの問題で言いたいときはもっとチクチクいうから。

 

これで1789書き切ったかな?4回も行った割にとても稚拙でまとまりのない感想になりましたし、何より最初に見てから約2か月たってしまいました。ただどうしても回数見ても全く分からなかったことだけ最後に書いておくことにします。

 

サイラモナムールで突如我が物顔して現れるロベスピエールの彼女(仮)何しにきた?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペダステにゆるっと行ってきた話

先月末、初めて2.5次元舞台を観劇してきました。

ジャニーズとヅカを通ってきているので、漫画原作を見ることがなかったわけではないがジャニーズもいない所謂若手俳優さんのみの舞台は初めてです。

 

弱虫ペダル」を原作にした通称ペダステはその道の第一人者「テニミュ」出身の方が多いらしいということとステージには自転車が出てこないということ、そして新世代編と称して多くのキャストが入り原作でいうIH1年目終了時からを描いていくらしい。というわずかな事前知識とペンライトあるといいよ!みたいなツイートをみかけたのでジャニーズ版キンブレっぽい公式ペンラ(Jr担なら知ってるガムシャラのあれ)をとりあえず持参した。

原作を何度も読んでいる身として、舞台版を見に行くというのはすごく勇気が要ったのだが、よっぽどひどければ8作も続かないだろうと思ったのと峰が山ヒルクライム(私が原作で1,2を争う好きなシーン)みたいという欲求に負けた。

 

チケットの取り方も勿論ジャニーズとは違う。大量の抽選メールor振込用紙ではなく、ローチケ以外にもいくつか先行があった。無事捕獲できたので良かったが、プレミアム席一般席以外に括りはなかったはずが、一般発売に乗じて見切れ席、立見席(椅子付き)立見席(ただし値段は一般と同じ)と続々チケットが出てくるところに売りたい気持ちが見えて悪い気はしなかった。

見切れも警告してこないジャニーズさんよりましなのか見切れと称して値段下げてくる一般舞台と比べるのが良いか分からないがとりあえずこれは2.5の文化みたいだ。(すぐにテニミュ公式を確認した)

 

いざ、観劇にいくもKAATは初めての劇場で、そこに原作も殆ど予習していないミュオタの友人に「未来の城田優とか古川くんがいるかもしれない」(彼らが出たのはテニミュであり、ペダステではない)とよく分からない誘い文句で同行をお願いした。会場前には舞台版を記念してデコレーションされたローソンがあり、写メしまくった。そして半ば社会科見学のように、ペダステデビューをした。

一階には人だかりが出来ていて「え?何?楽前なのにグッズそんなに並ぶのか!?」と興味本位で近づいたらグッズの交換のエリアだということがわかった。

個人のブロマイドはあるものの、缶バッチやキーホルダーなどはランダム封入のようでびっくり。推しキャラないし推し俳優さんのために交換しなければならないようだ。絶対ジャニーズでは出来ない。あとグッズ列以外にも売り子のお姉さんが缶バッチを売りに来ていて、プログラムとかではないんだ?と三度見した。

とりあえず記念に応援している総北のアームリフレクターだけ買ってみた。

 

客席に入ると新しい会場なのがよくわかった。見下ろす体制がしっかり出来ていて、3階センターからでも全然問題なさそうだった。ただ、スタンディングでもないしすし詰めでもないのにやたら熱気がすごい。舞台の曲が流れてくると手振りをやっている人も結構いた。M0が上がると同時の拍手は舞台というよりライブの方が近かった。

 

セットは終始後ろの方の道と回転する台。吊られた自転車2台と真ん中には自転車とおぼしき大きなモチーフ。盆は回らないし、フライングもないのだが、坂道になった台をキャストが一生懸命動かして空間を作っていた。後ろから後光が差したようにみえる照明が好きな演出家さんのようで、後ろの灯体が大活躍だった。ジャニーズでは滝沢くんがいにしえの時に後ろから光を当てられてるのは見たことあるけど、あまり使われていないと思う。

 

とりあえず休憩がない!ぶっ通しで続く舞台は、ライブ参戦並みの体力を使う。走っている方も今回は全面レースのシナリオではなかったものの、本物の汗が滴るぐらい熱気あふれていた。レースの終盤はみんな台詞が大絶叫。所々聞こえない所もあるけれどマイナス点よりレースのリアリティ的な感じに受け取ることが出来る。終盤には自転車もきっちりみえてくるから不思議。

勿論全員が全員上手いとはいいがたいし、ちょっと?って子もいたけど作品の魅力が一生懸命に走りぬく少年たちの話なので他で見るよりは気にならなかったかもしれない。それぞれのお話のメイン所と総北信号機がしっかりしていたから安心して見れたのもある。

2年として小野田くんが登校してくるところからはじまり、3年の手嶋さんがキャプテンとして声をかける。一方箱学は追い出しレースの抜粋をコメディたっぷりにやってくれた(この追い出しレースも大好きなシーンなので一本通してみてみたい)物語は回想につながりT2の2年時のお話しを一通りやり、巻島が渡英したショックでスランプな小野田につながる。そこから鳴子がスプリンターを辞める話(実家に帰り御堂筋と対決する)と峰が山ヒルクライム、1年生ウェルカムレースと三本のレースを中心に原作の名台詞が飛び交っていてなんとも濃かった。

峰が山で小野田が走り始めるとセット上のモチーフ自転車がかちっと組み上がる演出はとても好きでした。

いないキャラの台詞も可能な限り使ってくれるし、原作を大事にしているんだなという雰囲気が伝わってきました。100%受け入れる訳じゃないけれど、あのセリフを聞きたかった!このシーンをみたかった!というのを中々叶えてくれる空間でした。

本役としては慣れている役者さんとほぼ初めての仕事であろう役者が組んで芝居をすることが多く、別役のアドリブシーンになると上手い子しか出てこないので軽快で楽しかった。役者さんは主演に至るまでキャラと街の男Aみたいな役を兼業していた。鳴子の実家で出てくる個性豊かなおばあちゃん(輝馬さん)おばさん(小越さん)兄弟(河原田さん、太田さん)はまだ人であったけど、T2が2年生の合宿リタイアするファンとしてはぐっとくるところで飛び回る蛾(兼崎さん)VSサンダルではたく自動販売機(椎名さん他)が繰り広げられていてシリアスクラッシャー以外の何物でもなかった。

まだ人ではあったもののおばあちゃんたちは遠慮も容赦もなくぼけるから、鳴子(鳥越さん)が子供の兄弟に向かって「お前らええ大人やろ!あ、違う。なんでもない」って言った時には笑いつかれていた。ひいひい笑った。

そこからシリアスな自分の進退をかけた自転車レースの雰囲気に一人で立て直したのをみて、この鳴子すげえと思いました。出てきた瞬間化け物な御堂筋は漫画の中の人みたいだった。次元をまたいでいた。

登場から小野田の小越くんのアニメからでてきたようなポップさは作品の導入として入り込みやすかったし、顔は全然手嶋っぽくない強い顔だった手嶋の鯨井さんは2年時のずる賢い小物感とキャプテンとしての顔を上手くつないでくれてこれはこれでお芝居として面白いなと思いました。顔が強いというのもあって(笑)漫画から受けた印象そのものではなかったけれど、ちゃんと成立していたなと。生のティータイムとチョコレートココアは好きか?を聞けて嬉しい!佇まいが美しかったのもすごく手嶋っぽくて嬉しかった。

あと、原作では生意気さが有り余って好きになれない鏑木を元気で少し生意気な鏑木に演じてくれた椎名さんは上手いなあと思ってみてました。今泉の太田さんもシナリオ改編で本来なら鳴子がつっこんでくれるところを一人でスカさず熱く演じていて、この今泉のゴール前みたいなあと思いました。顔が綺麗で本当今泉だった。

多分つぶやいているので細かいことは割愛する。

 

とりあえず、思いたったら行動してみるのも悪くないです。

カーテンコールでは小野田のテーマソング、ヒメヒメをみんなが踊ってくれるので、ペンラとアームリフレクターで応援。去年の夏に黄色ばかり使ったので若干色が出なくなりつつあるペンラをつけて満喫してきました。

同じく初見の友人も全然メインの話がない(むしろ役者さん的には別役のが比重が大きそう)泉田に謎のはまり方をしたので、1舞台として楽しい作品になっていると思いました。

ペダステ、次回作も見に行こうと思います!

 

 

 

 

 

 

 

2015年観劇記録

<一年の観劇記録>

1月 新春ジャニワ

2月 ガムパvo.8

3月 少年倶楽部(収録)

4月 ガムパvo.9、滝沢歌舞伎

5月 滝沢歌舞伎 

6月 エリザベート(プレビュー含む3回)、TABU

7月 エリザベート2回、サマステ(羅VS覇2回、者VS覇1回)

8月 風is、王家に捧ぐ歌2回、エリザベート2回、サマステ(決勝最終日)

9月 ドリボ3回(玉森2回優馬1回)、少年たち、キスマイコンサート(東京最終日)、星逢

10月 CHESS、星逢、プリンスオブブロードウェイ

11月 ガイズ、TdV

12月 スクルージ、哀しみのコルドバ、ジャニワ、ひょうたん島

合計35回+1回(収録)

ジャニ16回(TABUとエリザは含まず)、宝塚6回、東宝8回、その他5回

 

演目として複数回いったのは

エリザベート、サマステ、滝沢歌舞伎、王家、星逢の5つ。

とにもかくにもメインはエリザベートに尽きる!そんな一年でした。

メインのジャニを中心に色々なミュージカルを見れて、視野が広がった気がします。

 

まずはミュージカル、その他。

ストプレに割けなくてTABUしか見ていなかったり、デスミュとパッションを見逃した(タイミングが合わなかった)のは後悔していますが、お気に入りのミュージカル俳優さんが出来たのは大きいかも。知ってるとか割と好きじゃなくて、出てたら絶対見る!レベルの人。エリザベートのフランツ役の田代万里生さん。続投が決定したので来年のエリザベートも楽しもうと思います。

CDも良かったしお気に入りキャストは基本続投してくれるので、楽しみしかないですね。ジャニーズから続投の京本くんはやっぱり期待していて、この一年他の作品とかも全部みてきたので更なる飛躍を祈っています!

 

プリンスオブブロードウェイは柚希さんファンの友人と観劇。ミュージカルをダイジェスト式にやっていく作品で、良かったのはオペラ座の怪人のシーン(ロイド・ウェバー版)あ、本物。っていうすごい陳腐な感想しか持てなかったけど、とにかくシアターオーブ感がすごかった。

CHESSは荻田作品。とうこさんは元々好きで、田代さんを+してワクワクしていたら中川さんの高音がかっこよすぎたっていうまさかのオチ。話を理解するのがすごく大変で一回しか見ていないから本当に難しかったなあという印象。

初めて見たTdVはすごく愉快なお話で、平方君だけでなくアルフレートのWキャスト両方見てみたかったです。空間が愉快でぷちディズニー感のあるお話でした。プロフェッサー禅さんが意外とツボだったし、舞羽サラ可愛い!!

この作品は次の再演時にも見に行きたいなと思っています。

スクルージは色々刺さる(笑)ファミリーミュージカルっぽくなってるのだけどこれが刺さる。子供のころ読んだ本と今の感想って変わるなあとしみじみした作品。キャストさん目当てだったら通ってもいいぐらいの豪華さだったけれど、受けた印象が重すぎて私にはそれはできませんでした。

最後は個人的な下半期一番。「ひょうたん島」程よく考えさせられる上に、容赦ない笑い攻撃。歌もあるけれど本質がストプレっていうのも個人的には好きポイントだったのかも。あとソースとしょうゆをかけ合わせるぐらい、組み合わせ的にどうなの?って思っていたとうこさんと芳雄さんの組み合わせが中々よくて、お二人とも歌うまの前に面白い役者さんだなあと思いました。来年2月の凱旋公演も行く予定なので、これはおすすめしたい作品です。

 

次にジャニーズ関連では「少年たち」「ドリボ」「ジャニワ」とジャニオタ押さえておきたい舞台ベスト10にランクインするであろう辺りをちゃんと見てきました。まだSHOCK見れてないし、来年もちょっと厳しそうなので完璧なジャニオタになり切れていない気はしますがとりあえず良しとします。

演出の華やかさはジャニワが一番秀でてるけれど、ドリボのなんだかよくわからない疾走感は癖になるので嫌いじゃないです。でも楽曲ならやっぱり「闇を突き抜けて」が好きです。

演目+出演者というところでいうと、所謂日本物と立ち回りが大好きなので、滝沢歌舞伎や新春ジャニワまで存在していた決壊のラスたちが好きでした。

滝沢歌舞伎に出ている人たちは運動神経だけの殺陣じゃないなって思うのでかっこいいし、決壊は水ばっしゃーんのド派手さと自担の立ち回りがカッコよかったのが大きいです。結論からいうとすのーまんの殺陣のスキルが高すぎて(今年頭と終わりでかなり伸びてる)びびっている。絡みのうまさとと真ん中殺陣とは訳が違うんだけど、とりあえず岩本くんを上手いこと使ってくれ!滝様。

 

コンサート系はガムパ最高!!選曲も良かったし、改めて家とかでプレイリストにしてみたときにバランスいいなって思いました。Jrが前に出てやれる機会ってすごく有難くて本当に尊かった。MCとか無駄に面白かったし、後藤くんが面白いって知らなかったよ!

サマステは勝敗とか本当イライラすることもあったけど、覇可愛い!とインライン難しい。侮れん!というのが分かってよかったです(?)

OhYeah!がこのひと夏の曲になり、オーラスの真田くんの選曲に感謝しました。風isで風磨が選んでくれたのもあるけど、2015印象に残った楽曲ベスト3に入ると思います。

風isで初ソロコンデビューしました。これも良かった。ジャニーズ好きな人は絶対好きなセトリだし。バック仕事立て続けに対するもやもやを解消するぐらいには面白かった。

キスマイはお席が良かったのもあって、特効!!!が感想の半分ぐらいをしめている。MCとかだらだらしすぎて相変わらずだなあとゆるっとみてましたが、ローラーが難しいものであるとこの夏に知ってしまったのですごくかっこよく見えた。

ちなみに次グループで行ってみたいのはJUMP。評判が良いので気になってはいるのですが、中々手が出せていないけれど、久々にいきたい。

 

収録では「枯れ葉の影」を拝見しまして、クリエとかいってないので間違いなく上半期1血が沸き立ちました。別な括りの人とたまにパフォーマンスされるとすぐに落ちちゃうから、すのーまんさんこれからもよろしくお願いします。

ドリボのTAKEOVER×FOREVERリミックスも良かったし、風isのパリマニも良かったのでこれからも曲を披露する場所をください!(と下半期がドリボで終わった人が言ってみる)

 

 ラストに宝塚。

久々にみた王家、星逢、ガイズ、コルドバ。どれも文句なく見れました。(というか文句ある組は行ってない)

でも一番は星逢だろうな。ショーが個人的にあまり折り合いが良くないようで、きつかったけど、それをはるかに超える星逢一夜。

上田先生に甘くなりがちな月雲からのファンですが、本当に感情引入しやすい作品を書いてくるので、宝塚初心者の方にもおすすめ出来る作品でした!

源太も晴興もどちらも好きなので、2回いって両視点からみれて本当に良かったです。

ちぎみゆだいもんのトリデンテ構想は少しだけ3世代前の雪を思い出させるバランスの良さで雪組は1回は行くことに決めました。

 

来年に向けて。

イケコ演出とジャニーズとたまにミュージカル。の構想に2.5次元が参入してくる予定です(笑)原作が面白かったので弱虫ペダルのミュージカル「ペダステ」(というらしい)にチャレンジしてみたいなと。いけたら宝塚と銀英以外で初の2.5になるのできっちり書き留めていきたいと思っています。

後余裕とタイミング次第では何回も書いているけれどJUMP。

そんなことを言いながら、結局諸々エリザベートと安井くんで終わりそうな気もしますが、その時はその時で。

 2016年も回数は40超えない程度に、濃密に見ていきたいです!!

 

 

DREAMBOYSをみて

今年こそはDREAMBOYS1回ぐらい見てみよう。そんなテンションで優馬キャストのチケットが届いてワクワクしていた。

というのも最初の段階ではバックに自担がいるなんてことは当たり前だが分からない。

出演決定が確定して慌てて玉森バージョンのチケットを交換して手に入れた。

結果的に優馬1回(前半13日夜)玉森2回(後半24日夜、27日夜)で見ることになった。

 

取りあえずざっくりとメインの話からしてみたいと思う。

DVDで初演をお借りした(亀梨くんのを見せてもらったような気もするがあんまり記憶にないので割愛)ぐらいのかかわり方なので、優馬ドリボがほぼ初見といっても過言ではない。そんなドリボ初心者の感想である。

 

「ス、ストーリーとは!?」

という作品であることは何となく予習していたが、私はヅカオタを経ているのでそこまで違和感は感じなかったのかもしれない。(今回のドリボはヅカの迷作集やジャニワに比べたらまともな話である)

ストーリーの破錠よりも、何を見せたいのか、ショーとしての構成具合はどうなのだろうか、Wキャストの違いはどうか、Jrはどうだろうか?などと思っていたらなかなか深いところまで楽しめる作品だったように思う。

リピートしたいかはともかくとしてこれは自担が出ていなくても来年以降もチェックしたいジャニーズ作品になった。というかジャニーズの王道作品なのがよくわかった。あ、勿論チケットが手に入るのかは別問題。

 

主演

今年初めての座長、優馬くんは「何もか引き受けてやろうじゃないか」と赤幕を引くユウマの決意の象徴が立派。自分の意志で何事にも突き進んでいく印象。ユウキのことも全部自分だけで背負い込むその姿が、「ジャニーさんのスペオキ」とされた姿と被るというか…これぞジャニーズの王道だなぁと思わされた。

なんていうかおいそれと救いの手はのばせないなあ。と見ながら思った。自縄自縛感というか。重みのある感じがした。

3年目の座長、玉森さんは「自分に降りかかる運命に翻弄された」印象。周りの大人(マダムやリカさん他)に強いられたというか、自分の意志で決めたというより追い込まれていった印象。だからか気負わずにナチュラルで、仲間たちとの絆を感じる芝居だったと思う。

歌やダンスは正直優馬くんのクオリティの方が高いし、「ゆうまわる」の迫力は素晴らしかったけれど、玉森さんの肩の力を入れずに見られる芝居も中々好みではあった。入り込みやすさ大事!

 

チャンプ

風磨チャンプは「仲間(チャンプチームの人、ユウキ含む)思いのチャンプ」

仲間が多そうで、「親兄弟や女も捨てて食うもんも食わねえでチャンピオンになろうって覚悟じゃねえのか!」っていうセリフには多少違和感を感じざるを得なかったけれど(笑)とにかく仲間を大事にしていてトレーニング以外ではとても男気溢れる兄貴的な印象。

ユウキに対する優しい笑顔とボクシング中の強いまなざしのギャップが印象的。

「最高の仲間と過ごした人生、悔いなんかねえよ!」という最後の一言にぎゅっと生きてきた人生が詰まっていて見ているこちらもほっと肩の荷を下ろせた。

千賀チャンプは…元々彼の演技をしようとするプランがどうにも苦手…というのは好みだと思うのですが、もうちょっと肩の力を抜けばいいのになと思うなあ。ここら辺はさておいて。彼は「孤高のチャンプ」といった印象。

山本さんかな?の「何なんだ、チャンプをあそこまで追いつめているのは」という台詞がぴったりで、ストイックで追い込んでいく感じがした。

でもリカさんが橋で「守ってタイプ勝つタイプのボクサーではない。その分殴り返すスタイルだから身体はボロボロ」(というニュアンス)と言っているが、彼はなんだか守り抜いて勝ちそうな感じがしたなあ。やっぱり孤高で孤立しているチャンプの印象でした。

歌は風磨(の声が好き)、芝居の役作りが風磨の方が好き。ではあるがBONBの千賀さんのイキイキとした様はとても素晴らしかった。ご本人振り付けだそうで流石踊りの方である。

 

マリウスと宮田さん

(どう表記していいかわからずこんな表記になった)

マリウスはジャニーズ舞台のメインはJWに続いて二度目かな?でも台詞ははじめてとのこと。

帝劇でもとても自由で和ませてくれる印象がありました。芝居の課題点は多いのだけれどもとにかく華やか。お兄ちゃんたちが苦しそうな中自分も何か役に立ちたいという少年らしさが良かったです。

宮田さんは「ばらばらになった仲間をつなぐ」彼らしいポジションと役割でした。

舞台での宮田さんの芝居は嘘を全力でつきに来る「裏の裏」をいく感じがして、個人的には好きです。

シンメとかそういう問題だけではないと思うのですが、玉森さんの芝居を相乗効果で上げている感じがしてとても好印象でした。ここのポジションが主演と同じグループというのは案外大事なことなのかもしれないなと感じました。

 

マダムとリカさん

いやはや綺麗で舞台の脇をきゅっとしめてくださっているのだが、多分時代感がそろそろずれてきて、見ている側からも違和感を感じることも多かった。

ジャニーズさんのキャスト変更は読めないが、ジャニーズ若返りに合わせてヅカOGも若返って主演の「母」として見える人の本気の芝居を見てみたいなと思った。

勿論スキルに異論はないし、かっこよかった!声量すごい!でも昭和歌謡曲感もすごい!

 

ユウキ(川崎皇輝、豊田陸人、ヴァサイエガ渉)

3回の観劇で大本命川崎くんを見れなかったのはコンプ大好きな人間としてはつらい。

しかも評判がいい…。ぐぬぬぬ。

豊田くんは勝手に「ミニ美勇人」と名付けているが(HHJ時代の美勇人さんの顔に似ていると思っている。)お芝居はうーむ。ヴァサくんのが大人っぽく落ち着いてみれたかな?

ストーリー的なことを言うと病室でユウキが泣きだすのがいっつも意味分からなくて、来年以降自分的な課題としてクリアしたいなあ。

ところで冒頭のSEVENTEENの歌の声と劇中のマダムとのやり取りの録音の声はいったい誰なんだろうか?マダムとのやり取りは昔の井上瑞稀?と思ったが確証はない。

すごく気になる。

 

チャンプチーム(They武道、増田半澤)

劇中のパフォーマンスのレベルの高さ。Theyさんを意識してみる機会が少なかったからか、今回じっくりみたらとにかくスキがない。

気持ち良いぐらいの芝居殺陣。(萩ちゃんボコられタイムやナイフの所など)間違いのない補助。

かっこいいお兄さんたちだった。

撮影は中止だ!ってなるところで人殴ったり落としたりしている林さんと江田さんの目が怖すぎて本当に震えた。萩谷担ではないがあれだけボコられたら怖い。っていうかもうちょっとお手柔らかにお願いしたいんだけど、一方でかっこいい!って思っている自分もいる。

どなたかとお話したのだが、確かにユウタチームからちょろそうなやつを選んで情報聞こうとしたら、あの4人から選ぶならば萩ちゃんが一番手間がかからずに聞けるだろうと私も思ってしまったので、人選にはおおむね同意です(笑)

ちなみに体格がいいので一方的にボコれない真田くん、切れ者っぽい(頭脳戦も考えなきゃいけない)安井くん、その半分ずつがありそうな美勇人さん。これらの理由から素直な青少年萩ちゃん一択だな。っていう。

話をもとに戻して、増田くんの盛大な美声無駄遣いタイム(アカペラ)が毎回楽しかったし、半澤さんとの歌もとってもきれいでいいよね。

 

ユウタ(ユウマ)チーム(安井、真田、萩谷、美勇人)

かっこよかった。で感想が終わるんじゃないかというぐらいにはかっこよかった。

みんな夏よりも更にひきしまった体になっていて、まぶしかった。

(これを書いている10月16日付の滝ちゃんで発覚したことには体がしまっていないことを気にして、舞台中に真田くんが腹筋ローラーを買ったことが美勇人さんにばらされている。陰ながら努力していたらしい。)

 

ビューティフルデイズ曲中のアドリブもその後のミニコントも割と面白くて、どうやらコントは千賀さんの仕込みだというのでびっくりした。完全オリジナルやデスノに月9、風isの改訂版、キスマイの曲を日本語で歌うならなど連日面白いものを見れたので良かった。(24日はデスノ、27日はオリジナルの結婚式のスピーチ練習を生で見た

劇中ではリカさんの手先にヤスイ。マダムの手先&バンドのリーダー的ポジにサナダ。が据えられている。

とにかくヤスイの鉛の板を仕掛けたりリカさんとのお芝居はわかりやすいぐらいにド派手で、このグループよく気が付かないな…と思ってしまうほどだったが、三者三様優しかったり、熱血漢だったり、クールだったりして確かに悪事とは縁遠そうであった。

そして、ヤスイの悪い顔つきは本当に生で見るたびぞわっとした。あ、ステフォが今まさにその瞬間を捉えていたのには笑った。

劇中バンドで一曲披露されたときには勿論嬉しさとかはあるんだけれども、「解散」が目の前に見えるぐらいテイストがばらばらで絶対君ら「SHARK~3rdseason~」だろ!と思わざるを得なかったが、ショータイムにTAKEOVER(Kis-My-Ft2@Kis-My-1st)FOREVER(Hey!Say!JUMP@SMART)のリミックスというあれだけひねったものを同じ方向に向かってやれるのは、全部同じ人なのに全然違う人を見たような感じでとてもズルいなと思った。

つなぎ目には多分「HELLNO」という音声が入っているのでKAT-TUNと実質3曲を混ぜているのかな?映像に残る形でパフォーマンスしてほしい。

 

あ、劇中で一番好きなのは二幕の前半にある「FIGHT ALL NIGHT」の出だしかな。

本当に良くて、美勇人さんのシェネ登場からの安井くん出てきて土台にして飛ぶ。からの「深紅の林檎の木を 手にしアダムは甦る」の破壊力が抜群でした。

 

 ※そういえば劇中でユウタがいるぞ!こっちだ!撃て!などという音声が下手から入るが個人的な検証の結果、1真田2半澤3(撃て)増田4萩谷ということにした。

3、4はあまりに台詞が短いので出る幕から消去法で決めたら、録音だよな…?ということに気が付いたが時間を割いたのをのせないのも勿体ないので、一応のせておく。

 

あまりにだらだら書きすぎてこのままゴミ箱いきにしそうだったけれど、記録用に取りあえずあげておく。バージョンごとにショータイムは全然違った曲にもなるのも面白かったなあ。該当担だともしかしたら多少嫌な気分になるのかもしれないけれど、外野からはWキャストの芝居の違いがすごく面白かったです。

 DREAMBOYSお疲れさまでした。

 

 

星逢一夜/La Esmeraldaのだらだら雑記

9月27日マチネ。
雪組 星逢一夜/La Esmeralda。
観劇予定日まで待ちきれずに当日券にならんだ。ひとまず初見の感想をだらっと書き残してみる。
早霧咲妃コンビ初生観劇でした。(とりあえず他もDVDはみた)

今回の雪組は従来の宝塚あるある「ショーのために通い、芝居は消化試合」とは逆で「芝居のために通い、ショーは消化試合」といった印象。とにかく芝居が面白かった。上田久美子先生の初大劇場作品は秀作だと思う。ショーは焼き直し感が気になったけれど、終盤の白燕尾一連はとてもよかった。

とにかくネタバレを気にせず書きたくて、わざわざ書いたので思いっきりネタバレをします!
まだ見ていない方はご注意ください。



星逢一夜
星逢の夜に出会った3人の子供のすれ違う運命。といったところなのだが、幼少期をトップ自ら演じていたり、大人になってからのシーンはとばしとばしながらも星逢の日だけはきちんと描かれる。結末が幼少期に戻り「演者が笑い客席が泣く」パターンのやつで、全くハッピーエンドじゃないのにもかかわらずぐっとくる何かがある。

まず死んだ人が自分の予想と違った。
基本宝塚のおける三角関係(四角関係)、この手の話は大体メイン3人のだれかが死ぬ。
予想は早霧さんの死。
終止符を打つための自決(これ、次回作だけど)
もしくは
咲妃さんの死
全てを背負っての死。(月雲と被るなと思いながら)

話が進むにつれて望海さんの死の色が濃くなるが、早霧さんも死ぬのではないかと結構最後まで疑った。生きているのに会えないなんて、死んだに等しい結末だったけれど死なない意味はとてもよくわかる。

この手の作品のテンプレとされる柴田作品によく見られるのは結末で死ぬ。コルドバやら形は違えどバレンシアやらとにかく死ぬことで終わるし、基本的に死が幕切れに使われる。
植田先生の「ベルサイユのばら」もアントワネットが断頭台に行くかオスカルアンドレが革命で次々と死んで幕が下りる。
でも、今回は「死は逃げ場ではない」byトートといった感じで望海さんの死をもっても幕はおりず、早霧さん&咲妃さんが小太刀を持ってのやり取りをする。いっそのこと自害し果てたら二人とも楽なのにと思うぐらいに、想いあう二人の結末は「別の場所で星をみる」ことだった。星逢のあの場で2人が自害する結末も想像できるが、あえて「生きる」ところがテンプレ通りにいかないこの作品の好きなところだ。

もう一つ、所謂宝塚的三角関係のテンプレートでは、源太と泉が結婚を予定していたのに、再び晴興が出てきたら大体源太ポジションは怒って泉を巡って速攻バトル(決闘)する(笑)
でも、祭で再会してしまった時源太はそれをしなかった。
「こいつを幸せにしてやりてぇ」
その場を見てしまったのに見ない振りも怒りもしない受け入れている源太がいた。晴興に下げた頭がカッコよかった。
この台詞で嗚咽が漏れそうになった。
そして続けるように「ずっと泉は晴興をみてきたから。」(ニュアンス)という台詞もある。
源太の描かれ方が号泣ポイントであり、従来の作品にあまり見られない優しい男性像だ。

一方の晴興も色恋だけに没頭する人でないのが、少し新しい。宝塚テンプレートでは職業や役割は名ばかりでお互いの色恋に重きを置きがちだが、晴興は老中の立場になるまで描かれる。
祭で別れた後、セットが変わって別人のように都言葉で仕事をする姿にもう変わってしまったのだと泣けるし、城での芝居も年を重ねて重々しくなる。
「晴興は変わってしまったのだ」と思わせておいて、源太を斬って一揆を終わらせて、自分の代わりに民を助けて島流しにあう。晴興は結局変わらない。非常にずるい人だ。
島流しにあう前日泉に「一緒にくるか」と言う。泉も源太を殺されて憎いはずが持ってきた小太刀で刺すことも、自害も出来ず。「これは泉が頷けばまた別の話になるのではないか?」という所に泉と源太の子供たちが泉を探しに出てくる。
泉は子供を捨てられないし、この流れでは捨ててでも晴興を選ぶ人は魅力的にはうつらないだろう。
晴興に取り残される形で多分一生の別れになる。冗談めかして言う晴興もとてもかっこいいし、なんとなく言葉選びが現代的なエッセンスがあるように思う。従来の作品だったらなかったことにはならないだろうなとぼーっと思う。

結末は「みんな一人ぼっち」
宝塚の作品は娘役が一人だけ(他に味方もなく)取り残されるのはレアケースだと思う。
咲妃さんの芝居は一人で舞台にたてる娘役の芝居なのでこちらも違和感なく受け入れたが、この結末は役者を選ぶと思う。
子供たちしか味方もなく、夫が死に想い人がいなくなってヒロインの嘆きではなく(勿論宝塚では無理があるが)、過去への想いにシフトしたのが上手くて幕切れに相応しいじんとした物が心に残った。
明るい子供たちを見てふっと現実に戻されるので、二回目に見る時はきっと冒頭から泣きまくると思う。


個人的に好きだったのは源太。
あのなんとも言えぬ晴興との別れ。ここから晴興が憎く感じるぐらい源太の虜になった。
「江戸へ」といって晴興と泉とはぷっつり別れる。源太と晴興の関係も深くは追及されない。
小さいころから泉を思い続け、結婚する。結婚したての頃は分からないが子供が出てきたり、源太の足を洗ってやる泉のシーンは少なくともあまり夫婦関係に表立った問題はないように見える。
でも、泉の中の晴興はまったく色褪せない。
だからこその一揆、源太は泉の中の晴興と晴興自体と最後まで向き合い戦っていた。
この人にまっすぐな矢印が向けられることはない。孤独で真面目で少々地味で(若干役者自体の印象でもある)不器用な源太がステキだった。
一揆直前の再会のシーンでは外に出て子供を見ていろと泉に命じたのを泉が破って晴興と話しているのを見てしまっても、子供を見ていろと言ったことは咎めるがと晴興関連の事は口にせず見ている。
一揆のことも泉に直前まで知らせない。母への配慮もあるだろうが、泉が晴興のことを考える割合が増えるのが苦痛だったのかなとも思う。
不器用に桔梗の花言葉「変わらぬ愛」「誠実」な姿を体現していたなあと思った。

そういえば、あの星逢の櫓も時と共に古くなっていったのですが、最後の時(仮想空間)は元に戻っているように感じたんだけれど、そのままだったかな?次回確かめたいと思います。

とにかく次の観劇が楽しみになるような書き込まれた作品だった。久々にいい芝居を観たなあ。


La Esmeralda
こちらは斉藤先生の作品。
動物4人娘がいなくなったのもびっくりだが、過去のシーンの焼き直しが多かったかなあと感じた。
早霧VS彩風の所は少し物足りなかったし、月城軍服からの一連は水彩吹の追手のシーンを思い出させ、望海さんが例の紫吹蛇の衣装で蛇ときたので「リオデブラボー」「BLUEMOONBLUE」の見すぎ人間には物足りなかったのかなあと思っている。
最近忙しいからネタ切れなのかな?(笑)
レーサーの後の望海さんの歌と最初の衣装に戻ってからの総踊り、白燕尾一連は良かった。

早霧さんは元々好きな方だし、望海さんも好きなので目が行きがちだから感じるのか、咲妃さんの存在感の無さがすごく気になる。
踊れるトップコンビを見てきたからか、デュエダンの無い今回は物足りなさが募る。
作品と上手く相いれてないのか、まだどういうスターなのか見えない。というか芝居ではあれだけの存在感と透明感なのに、ショーになったらいないのでは?というぐらいの感じは勿体ない。
ああいう娘こそクラシカルなピンク(or白)衣装で娘役影コーラスをつけたクラシカルなデュエダンをやらせてあげてほしいなぁ。
今のイメージは桜乃から毒を抜いた感じ。といったところで芝居での女性らしさがショーで出てくれば面白いだろうなあと思った。
番手が望海→彩風≒彩凪→月城、別格鳳翔、蓮城、香綾という感じにスターがぎゅっとつまった感じになっている今が良いショー作品の作りどころだと思っているので、早霧さんの代名詞となるようなショーが早く見たい。
それが稲葉先生なのか藤井先生なのか中村Aなのか分からないけれど、楽しみに待ってます。

スターさん的にいうと別格組に銀橋一人渡りとか~の男BまでじゃなくCとかちゃんとつけてくれる斉藤先生嫌いじゃないです。階段下りが豪華で見ていて楽しかった。
あと退団者への配慮もとてもよかった。透水さんと彩凪さんの同期での銀橋は一番うるっときそうだった。王道な感じのシーンだったのも二人(特に透水さんの)雰囲気に合わせてのことだと思うので流石!と思いました。
ただ、何度も言ってますが三組デュエダンを途中に持ってきて、最後はデュエダンでしめてほしかったけどね!とぷコンビ売りしている組だと思うし離して構成する必要性はないかなと思った。

早霧さんはとにかくいきいきしているし、望海さんは何をしてもパーフェクト。それでいて男役の方向性が全然違う深まり方なので双方のファンも相乗効果で楽しいんじゃないかな?と。あ、望海さん大劇場正2番手、大羽根おめでとうございます。いやー朝夏さん就任に続き、大感動。というか「トップになって欲しい」という言葉が現実感を増して使えるようになったことに感動です。このまま順調にいってくれたら、来るべき日が来たら客席で勝手に大号泣します(笑)


まだまだ公演もありますし、私も見に行きますので千秋楽まで頑張ってください。
歌の透水、此花が一気にいなくなり聞きなじみのある影コーラス(2007年ごろから影コは二択だった)がなくなるのは大変寂しいですが、あと一回しっかり聞いてきたいと思います。

「少年たち」を見て

ジャニーズJrだけで構成する舞台「少年たち」-世界の夢が・・・戦争を知らない子供たち-を先日14日に観劇してきました。座席は有難いことに2階の前方センターという1回しか見れない場合には最高の場所でした。

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事前知識は一応曲目とかは入れているけれど、そんなに前のを完璧に思い出せてもいない状態で観劇。

まあJr担ではあるので、「羨ましい」と思うことはしばしばあったけれど、その視点はさておき、ただの舞台大好き人間としていくつか舞台の感想を書いておきたいと思う。

 

見る前はキスマイ・A.B.C-Zの時よりもなんとなく年齢が若いので、あのままのストーリーなら少年と青年の狭間のよき「少年たち」になるのではないかなぐらいに思っていた。

脱獄メンバーに関してだけ言えば、2011年は最年長が五関さん(当時26歳)・北山さん(当時26歳)で今回の最年長は深澤くん(23歳)・佐久間くん(23歳)と比較的年齢が下がっている。

ちなみに最年少は橋本くん(当時18歳)→森本慎太郎くん(18歳)と変わらず。

今回メインではあるけれど室龍太さん(26歳)は看守さんなので、数えていないです。

あ、結論から言うとストーリー変えられちゃったからそんなに年齢に意味なかったんですけどね(笑)脱獄出来るかどうかに至る臨場感や犯罪の理由の細かい描写がなかったのでそんなに若いことに重点は置かれてなかった。

 

「ここは本当にいけない場所だから、仲間と一緒に脱獄して生きよう」から「戦争は僕らの身近なところにあった。仲間を失ったことで戦争なんていけないと少年たちが理解して大人になった」ぐらいには根幹とする部分が違った。

でも曲は歌う人が違ったり、多少歌詞が英語になっていたり(笑)したけれど「ジャニ舞台」の伝統っぽく受け継がれていて素敵でした。ど頭とショータイムの頭に白い布を舞台に張って踊っていてそれがとても綺麗。セットもシンプルな階段を中心に動くので、ド派手ではなく若手の良い意味で粗い芝居にあった感じがしました。

 

SixTONESとSnowManと関西ジャニーズJrの3組で構成されていて、一応今回のお目当ては北斗くん・佐久間くん・夏のエリザから引き継いで京本くんといったところ。

流れというよりはグループごとに感想をまとめてみます。

 

・SixTONES

出来て間もないこともあり、ジャニーズ舞台においても子役ぐらいしかほぼ出演経験がない彼ら。(京本くんは色々出てる)雑誌の対談などで得た情報では、結構SnowManと差がついているのではないか?と思ったけれど、芝居と歌に関しては別に感じなかったなあというのが雑感。

こちらのチームのメインはジェシー、半ストーリーテラー的に京本くん。

個々メンバーが思ったよりキャラクターが被っていなかったかも。

 

歌はリードボーカルとして京本くんの歌が高く澄んだエエ声だけでなく技術が身について帰ってきたので、非常に聞きやすかったし、パート割の多い少ないはともかく全員が及第点なのですごいなあと思った。

 

芝居は所謂「バカレア」しかドラマ出てない子もいるものの、ドラマ経験が生きたのか普段のMCの自由な感じが生きたのかわからないけれど、現代劇に近い芝居と脚本では割とこっちのグループのが自由に動けているなという印象。

何故か群衆芝居には強かった。

中でも京本くんは「新入り」のポジションを上手く生かして途切れない芝居をしていたのが印象的でした。手足も少し解放されていたし、ルドルフの経験生きてよかった!

線が細いのがジャニーズに帰ってきてからもすごく目立っていたので、ちょっと太ってほしいなとは思いつつも役柄には納得がいきました。

そして私が思っていたよりソロも芝居も場面が多くて良かったです。

北斗くんの「弟キャラ」もとても可愛くて、クールな外見の子にクールな役ばかり当てていると本当に芝居で動けなくなるので彼には良い転機になるのではないかな?と思いました。関係性のあるお芝居が一つ経験値につまれたし、一応相手は先輩深澤くんだし。ふかほく兄弟とっても可愛い。

 

ジェシーの「死」については・・・うーむ。ここに焦点を絞った割に伝わらなかったなあ。7割ぐらい導入の向井くんがやりすぎって話もあるのだけれど、彼自体が死んで説得力ある話にはなってなかったかも。

お母さんの病気のためにお金が欲しくて悪事に手を染める岩本くんのことを止めたくて警察に通報しておいて、自分が岩本くんのお母さんを看取り、特に悪いことはしていないけど兵役から逃げるために監獄にきた。っていうのがジェシーの役どころなんだけれども、極論「仲間が死んで辛い」ってなるのはオレンジチームと岩本くんだけで、もっとみんなに愛されるキャラクターが死ぬとすごく共感できるのになあとぼーっと思った。

ここまでは脚本側の問題として、ジェシーの死ぬ芝居がかなりぬるいってのも原因かも。

樹・高地はすぐ前のシーンの向井くんのアドリブを即次のシーンでかぶせたり、慎ちゃんはハットかぶって2階からは顔が見えなかったときに「あ、こいつ踊れる人の立ち方!」ってオペラ向けちゃうぐらいには踊れるのかも。でも踊りだすと荒い(笑)

ただ、踊りはやはり綺麗な「個性」にはみえずばらんばらんで「雑」だと思ったので上達するといいな。

 

ブロードウェイ風のステッキとかを持って踊るシーンも小道具がある以上揃えてないと好きになれない所があってせっかくの新曲?が勿体なかったなーなんて。個々の印象が強めでグループとしての印象に残るシーンは本編ではあまりなかったかも。でもそういう芸風のグループとして受け取っていいのかな?そこら辺は目下観察中です。

 

ところで慎ちゃんの罪状はなんなの?言ってないよね?

友人があのガタイだから絶対「路地裏で喧嘩」って言ってたけど(笑)君は何をしたんだい?

 

・SnowMan

春に歌舞伎もみたし、割とこっちを贔屓して見に来たんですけれど、良い方向にも悪い方向にも、もう色々裏切られた(笑)

舞台慣れしていて、安心して素敵だなと思えたのは売りにしているダンスとアクロバットで、芝居中の動き方にははらはらし、歌は思っていたより良い!かもしれない・・・っていうまさかの展開でした。特に芝居。

 

こっちのチームのメインは岩本くん。ジェシーとの確執が描かれています。

彼を含め、役柄が言葉足らずで進行されていくのが非常に勿体ない。

岩本くんが一番感じて、他の子でも思ったことですが「現代劇」に照準を合わせきれてないなと思った点がいくつか。歌舞伎帰りで大変なのは百も承知なんだけれども、歌舞伎じゃないからもうちょっと自由に動いてほしいし、前(2階ドセン)から見て3人立ち位置・体の開き方どんかぶりで立たれたときに「嘘だろSnowMan!」と言いたくなりました。

ジェシーがどうなったかを説明しているシリアスなシーンだからなのもあると思うけれど、反応があまりない。群衆芝居になると人間が舞台セットと化す瞬間が多かったなぁ。何でも(歌以外)出来ると思っていたのですごくびっくり。

 

歌はメインボーカル不在状態でしたが、声質的に伸びそうなのは宮舘くん(次点渡辺くん、佐久間くん)だと思うのでパート割を頑張ればなんとかなると思う。

この三人は音程というよりボリュームが足りない感じ。言葉を伝えるというか歌っちゃう印象。

でも初めて岩本くんの生歌を聞いた時よりも全然岩本くんは上手くなっていたけれど、声が多分あれ以上劇的には伸びないタイプだなー。ヅカにもよくいるんだけど。と思ったのでそこはグループ力で!

「Rival」は録音がばれちゃう。とかいう可愛い問題でなく、歌の音が大きすぎて2階からは音と動きがハチャメチャで酔いかねないレベルだったので音響さん何とかして。ついでに室くんのSEもたまに間違いだろう明らかに。みたいなとこあったから何とかしてほしいです。タイミングがおかしかった。

 

外野から見た課題点はこれぐらいにして良かったところを。元の印象を裏切られる良い発見も結構ありました。

「風の子一等賞」をバンドでやっていて、岩本くんのドラムに深澤くんキーボード、阿部くんギター、佐久間くんベース。これが風の演出と相まって最高にかっこよかったです。グループの強みはこれですか!って言う感じでテンションがあがりました。まとまりの良さ。その日帰宅して頭に浮かんだのはこの曲でした。

「闇を突き抜けて」も青白っぽい照明の中どっちのグループも頑張ってたと思うけど、上脱いで下奥から上前に8×2ぐらい踊る振りのSnowManの揃い具合が本当に良くてターンジャンプの踏切りから空中滞在時間まで完璧で、みんな飛んでる!って思うぐらいにはテンションがあがりました。この瞬間の写真があったら買っていそうです(笑)

 

芝居に戻ると、阿部くんに「反政府運動のリーダー」って設定があってどこの正塚晴彦キャラ(笑)って思ったんですが、彼の役割がはっきりしていたのでお芝居をよく見れました。素の頭いいキャラを生かしているんでしょうけれど、まあ明らかに歌舞伎より現代劇向きな人だと思いました。今までどこに輝きおいてきてたの!と思うぐらいには別人に見えたので、早急に隠し玉としてドラマとか出すべき。初めてかっこいいと思ったかも。本当に生き生きとしていて爆発力のある人だなと思いました。

 

ジェシーを助けるくだりの大乱闘が室くん周りのSEしか拾っていないので(殴る音蹴る音など)宮舘くんと佐久間くんが3割増しかっこよくみえたので、ここは素直に音響さんありがとう。

岩本くんにだけ10年後のシーンがあって、それは彼がジェシーの一番の仲間として描かれたことを意味しているという理解で大丈夫かな?とにかく表情が柔らかくて幕切れが良かった。自然体な時のがかっこいいと思う。

深澤くんは「弟は変わってしまった」みたいなニュアンスを超かっこつけた照明(シルエット風)でいうくせに弟北斗があんなになついている謎はたぶん誰も解決できていないと思うんで、諦めてるんですけど「昔はしっかりしてた弟が今は一人で生きていけないぐらいに兄を頼っている」って逆説的な設定をつけたら少しありかも。

佐久間くんも「趣味を理解してもらえないから人を刺した」というニュアンスで意味わからない怖いやつだったんですが、彼は現代社会の象徴としておくことにしました。その理由じゃ西畑も阿部氏も刺されちゃわない?って思ってるけど(笑)

一番自由が利くキャラかつ中の人だと思ったので、アドリブも楽しんでいる印象でした。「にこにこにっこにー」楽しそうだった。

渡辺くん・宮舘くんは理由は刺しただか殴ったの一言以外深追いはせず。って感じだったけれど、他がわりとぶっ飛んでるので薄くなりがちだったかも。本当にどうでもいいこと書くと、2人の給食の机の蓄光の量(暗転中に見えるようにはっているテープのこと)すごくてどっちか鳥目なんじゃ?って考えたら楽しくなりました。

 

個々のキャラクターうんぬんや芝居よりグループパフォーマンスを楽しんだのがこちらのグループでした。アクロバットも一人一人のレベルの高さに加えて、団体技というか。身長体重にばらつきがあろうと誰が土台になっても平気なんだなあと思う瞬間が結構あって、楽しかったです。というかSnowManクオリティになれすぎて後日見たキスマイさんのバク宙にきゃーの一つも出てこなかったので責任とってほしい!ってぐらいには素敵でした。

踊りや芝居の好みは佐久間くんではありますが、改めてSnowManの群舞かっこよかったです。

宮舘くんのはちまきが横で結んでいたうえ、出所の所のアドリブで慎ちゃんにも言われた通りに髪を後ろに流していたので、友人が「酔っ払いのリーマン」と幕間に名付けていたことだけが難点です。ショータイムの七三もなんか違う(笑)

何故その髪型?

 

・関西ジャニーズJr

元々詳しくないし、なんとなくまいジャニをつけることはあるけれどお芝居を見たわけでも松竹座関連の何物とも縁遠いです。

スタンダードでいい芝居するし、こういう子が残るんだろうなと感じたのは西畑くん。

台詞も聞き取りやすく見た目と役がよく合っているなと思いました。歌声も綺麗。何が被るのかは自分でもわかりませんが、前日にみた優馬くんの芝居の影と何かが重なりました。少し気になる存在です。

室くんは脚本に無理ある中、成立させるために頑張ってるなーって印象。

向井くんはテレビではよくしゃべる面白い子でしたが、アドリブがなあ。やりすぎかな。「戦争はいけない」と伝えたいジャニーさんの脚本の流れから逸脱している感じ。

会場を笑わせておいて、はいジェシー死にます。みんな悲しみます。っていうようには多分脚本もなっていないだろうなあと思わざるを得なかった。おふざけとアドリブに一線ひいてほしい感じがしました。私が根っからの関東人だからかもしれませんが、関西受けするものと関東受けするものが違うのはよく言われていますし、っていうか劇場は関東の日生劇場なのでそこはちょっと考えてほしかったなあ。

今回の一番の消化不良がまさかのところでおこるという・・・。

 

でも皆さん忙しい中想定よりは上の物をちゃんと出してきてくれて、「流石ジャニーズ」と思わされました。多分帝劇に用事がなければ後1回は見たと思う。総踊り大好き人間には堪らない舞台でした。

あ、ショータイムは基本好きな子定点観察みたいな時間で色々見る余裕がありませんでしたが、西畑&向井が青春アミーゴで使った上下の手前のせり上がりすっごい良かった。自担のせり上がり見るまでは死ねないぐらい、ああいうの好きです。

 

 最前列で歌い踊るJrを見れる機会なんてそうそうないので、本当にいいな。

ファンの方々も楽しんでほしいなあ。「少年たち」まだまだ続きますが、千秋楽まで頑張ってほしいです。